1. リスフラン損傷とは?
リスフラン損傷は、足の甲と足首をつなぐリスフラン関節に発生するケガで、靭帯の損傷や骨折が含まれます。スポーツ中の衝撃や不安定な動きが主な原因で、特にサッカーやラグビーなど、激しい運動を行う選手に多いと言われています。
今回、高校生の息子がサッカー部の試合中にリスフラン損傷を負いました。
この記事では、ケガから約6か月後に復帰するまでの治療やリハビリのプロセス、そして役立ったアイテムをご紹介します。リスフラン損傷のケガを経験した方や、そのサポートを行う家族に役立つ情報になればと思います。
2. ケガ直後の対応:リスフラン損傷の診断と初期治療
息子が足の甲に激しい痛みを訴えたのは、試合中の出来事でした。
不利な体勢でパスを受けようとした際にケガを負い、翌日整形外科を受診しました。
本人によると、相手選手と過度な接触があったわけではなかったものの、急に痛みが走り歩行が困難な状態だったそうです。翌日、整形外科で診察の結果、リスフラン靭帯損傷と骨折と診断されました。
その後、約一週間後に手術を受け、約3週間(初回入院7日間+再入院16日間)の入院生活が始まりました。
2回目の入院は、手術後の患部が化膿し、医師の判断で入院して治療を行うことになったためです。術後の通院時に患部に感染の兆候が見られ、翌日から即入院を勧められました。
入院中は、成長期の息子にとって病院食だけでは十分ではなく、毎日の差し入れが欠かせませんでした。幸い、病院が自宅から近かったため、この点では非常に助かりました。
また、スマホでの学習、動画視聴及び友人との連絡は、息子の精神的な支えとなりました。そのため、通信環境を見直し、ギガ無制限プランに変更しました。
退院後は、術後のケアとして、手術箇所を毎日洗浄する必要がありました。(入院中は、一日3回程度洗浄)
そのため、退院後は、病院で使用されていた洗浄用石鹸「コラージュフルフル泡石鹸」を薬局で購入し、自宅でも継続して使用しましたが、大変役立ちました。
手術後の衛生管理は感染を防ぐうえで欠かせない重要なポイントです。
入院中及び退院後に役立つアイテム:
- ギガ無制限プランやポータブルWi-Fi:スマホでの娯楽や連絡手段を確保。
- ギブス用サンダル:包帯を巻いた足でも履ける調整可能な靴。
- ストレッチ素材の部屋着:快適な入院生活に必須。
- 軽量保温ボトル:ギブスで動きにくいので身近においておくのに便利。
- コラージュフルフル泡石鹸:術後の手術箇所を清潔に保つ専用石鹸。
3. 松葉杖生活:送迎と日常の工夫
退院後、約1か月半にわたる松葉杖生活が始まりました。
普段片道40分の自転車通学をしていましたが、松葉杖の間は家族で毎日車で送迎を行いました。病院への通院は週2~3回ペースで、家族の協力が欠かせませんでした。
雨の日や滑りやすい床での転倒リスクを軽減するために、滑り止めキャップなどのアイテムが非常に役立ちました。
松葉杖生活に役立つアイテム:
- 松葉杖用クッション:脇や手首の負担を軽減。
- 松葉杖用滑り止めキャップ:滑りやすい床や雨の日でも安全。
- 折りたたみ式バッグ:両手が塞がる状況でも便利。
- ストレッチバンド:軽いリハビリ運動に役立つ。
4. リハビリ期間:リスフラン損傷からの回復トレーニング
リハビリは入院中から開始していましたが退院後も週2~3回の通院を5ケ月間継続しました。
通院によるリハビリとは別に自宅での筋力トレーニングや、松葉杖が外れると公共の体育館でのジム通いをスタートしました。
また、リハビリと並行して食生活にも気を配り、タンパク質や野菜中心の食事を取り入れました。この食生活改善は現在も続いており、息子の体力向上に貢献しています。
リハビリを支えるアイテム:
- 10kgダンベルセット:筋力アップの必需品。
- プロテイン:不足しがちな栄養を補う。
- フォームローラー:筋肉の緊張をほぐす。
- フィットネスグローブ:ダンベル使用時の滑り止め。
5. 部活復帰と整骨院でのケア
ケガから約6か月後、病院から部活復帰の許可が出ました。
整骨院で術後部位のケアを続けながら、少しずつ運動を再開しました。
今後の練習や試合でチームの力となれるよう、息子は意欲的に取り組んでいます。
おすすめアイテム:
- サポーター:術後の部位をサポート。
- スポーツ用インソール:スパイクの中敷きとして使用。
- リストバンド型心拍数モニター:運動中の体調管理に便利。
- スポーツドリンクボトル:効率的な水分補給をサポート。
6. リスフラン損傷を予防する方法
リスフラン損傷の予防に取り組むことが重要だと痛感しました。
以下の点に注意することで、ケガのリスクを軽減できます。
- 正しい靴の選び方:足をサポートするクッション性の高い靴を選ぶ。
- ウォーミングアップの徹底:練習前のストレッチで筋肉を柔軟に保つ。
- 筋力トレーニングの推奨:足首や甲を支える筋肉を強化する。
- 定期的な健康チェック:足の状態を定期的に確認し、異常があれば早めに対応。
7. 親として感じたことと感謝
「事前にケガを防ぐ工夫ができたのでは」と考えることもありましたが、今後は予防策を徹底し、息子が安全にスポーツを楽しめるよう支えたいと思います。
また、この6か月間、病院の先生、手術をしてくださった先生、リハビリの先生、看護師の皆さまに深く感謝しています。
ここまで回復できたのは、多くの方々の支えがあってこそです。
まとめ
リスフラン損傷は、足に無理な負担がかかることで起きやすいケガです。普段から子どもが無理な動きをしないよう見守り、状況に合った靴を選ぶなど、親としてできるサポートがあると感じました。また、ケガをしてしまった場合でも、家族の協力や周囲のサポートがあることで、子どもは前向きに乗り越えられる力を持っています。
この記事では、リスフラン損傷のケガから復帰までの体験を通じて、親としての気づきや役立ったアイテムをご紹介しました。同じような経験をされた方やご家族にとって、この情報が少しでもお役に立てれば幸いです。